ある日かっちゃんのところに素敵なはがきが届きました。
小坂小学校の「森林保護グループ」の6年生がSDGSの学習で森林保護、環境問題について学ぶ中で
北鎌倉台峰緑地保全会の事を知り、活動に参加させてほしいというお手紙でした。
「担当の先生にはまだ許可をもらっていませんが説得しますので是非お願いします」
こんなうれしい言葉をいただいて保全会の面々、わくわくしながら張り切ってお迎えすることになりました。
木で何か作りたい・植林ししたい・昆虫採取したい・台峰の生き物図鑑をつくりたい・外来種の食べかすを探したい在来種の生息場所を知りたい・里山の掃除・間伐材のことなどなど35名の子どもたちの興味は多種多様、限られた時間の中で子どもたちに何をつたえられるだろうかとみなで知恵を出し合い相談です。
何かを大切にしたかったらまずはそのことに触れ、感じ、好きになることが大事なことだと思います。
今回はまずその入り口としててんだいで私たちの活動などに触れていただくことになりました。
まずはかっちゃんに保全会の活動、台峰の歴史を簡単にお話しいただきました。
そこからはいくつかの班にわかれての体験やお話です。
昆虫グループ担当の古田さんには30年ほど昔の台峰でご自分のお子さんが虫取りをしている
貴重な写真をお持ちいただきました。
そして豊さんの昆虫標本と標本つくりの体験です。
今日の虫はなんと豊さんが捕まえた台峰のスズメバチ。
こんな間近でスズメバチをみたことのない子どもたちはもちろん最初はこわごわですが
興味津々で身を乗り出し、最後にはしっかり自分たちでピン止めをできました。
皆がいやがるスズメバチだけど木を枯らす虫を食べてくれたり益虫の面もあるんだよ
という話にスズメバチを見る目もかわったかな。
かっちゃんには外来種、在来種、台峰の生き物班を担当していただきました。
まずは実物に触れていただこうということでかっちゃんが長年かけて台峰で採取した
カワラヒワやモズ、ひよどりなどの巣をみてもらいました。
そしてこちらの小瓶にはタヌキやうさぎなど小動物の糞がはいっています。
台峰の事、自然の事ならいくらでも引き出しをお持ちのかっちゃんのお話しは縦横無尽です。
ものつくり、間伐材の利用についての班は亜矢子さん、慈子さん担当です。
鎌倉竹部でも活躍する亜矢子さんの数々の竹製品をみていただきながら
竹の手入れの実際をお話ししました。
鎌倉竹部のFACEBOOKはこちらです。
https://www.facebook.com/%E9%8E%8C%E5%80%89%E7%AB%B9%E9%83%A8-240881724522016
右端にうつっているのは会員手作りのスェーデントーチ
そして間伐材を利用したリユース食器に取り組むNPO法人游風さんの和器です。
游風さんのHPはこちらです。
こちらでも熱心にノートをとりながらお話を聞いてくれました。
最後はお庭に出てかっちゃん手作りの竹トンボを楽しみました。
外では草刈り機、チェーンソー、薪割り機など実際に手入れで使用する道具をみていただきました。
安全な服装に身を固めた山ノ井さん、あっちゃんらから機械の説明をうけます。
草刈り機やチェーンソーの実演。
薪割り機はボタンを押すだけで危険はないのでこどもたちにも体験してもらいました。
機械が動き出すと大きな音や振動に思わず手をはなす子もいたり。
きっとこんな体験が心身に残るのでしょうね。
割った木はこどもたちが持ち帰ります。
スプーンやお皿を作りたいの声もきこえました。
たぶん、それはなかなか大変なことだと思います。
でも大変なこと、やってみたら思っていたことと違う、そんなことを経験することは
うまくいくことと同じくらい、もしかしたらそれよりもっと大事なことだと思います。
頑張って取り組んでみてくださいね。
最後はアケビの実をあじわっていただいて解散です。
次回はいよいよ台峰を実際に歩いてもらいます。
私たち保全会もとても楽しみにしています。
晴れますように。