10月25日の手入

今日の手入はごんび山。

随分前のブログにも書いたことがあるのですが

稲荷神社からあがってきて尾根ににかけての右側斜面あたりのこと

その昔小泉権兵衛さんという方がそのあたりの土地を所有した時期があるそうです。

北鎌倉にお住いの皆さんはご存じ北鎌倉にある権兵衛踏切と同じ人物ですよ。

そのため地元の方はごんべえがなまってごんび山と呼んだ頃があるそうです。

そのごんび山、少し前まで全面がこんな様子でした。

鬱蒼としています。

実はこの藪の中に2019年の台風で倒れた大木が何本もそのままに放置されています。

まずはアズマネザサや枯れ木をかたづけて倒れた木を表にだすところからです。 

現れた大木を適当な長さに切っていきます。

この作業を玉切りとよびます。

玉切りすることによりこのように一か所にまとめることが可能になります。

もうしばらくはこの作業が続きます。

この時の台風でたおれたのはほとんどがスギ、ヒノキ、サワラなどの針葉樹でした。

さてここで質問。皆さん、この三種を見分けられますか?

スギは様々な建築用材として私たちの暮らしに大変なじみ深い木材です。

ヒノキは香り良く、防湿防虫効果にも優れ高級建材として古来使われてきました。

日本書紀に「スギとクスノキは舟に、ヒノキは宮殿に、マキは棺に使いなさい」という記述があるそうです。法隆寺の柱もヒノキですね。

サワラは軽くて柔らかく狂いが少ないため飯台や米櫃、お仏壇などに加工されてきました。

しかしこの3種は立木の姿はぱっと見とても良く似ています。

今日はこの3種の葉による簡単な見分け方を教わりました。

こちらは枯れていますがスギの葉です。ちくちくとんがっています。

こちらはヒノキの葉。平たく丸っこい感じがおわかりでしょうか?

実はサワラの葉っぱも採集してきたのですが残念ながら行方不明にしてしまいました。

ですのでここからは想像してください。

ヒノキとサワラの葉はよく似ています。

ではどこでみわけるか?

ヒノキの葉の裏にYの形に白い線がみえますか?これは気孔群だそうです。

サワラはこの気孔群がXの形に見えます。

ですので「サワラないで、X(バツ)」と覚えるといいのだとか。

森の豆知識でした。

この藪の中に素敵な秋の差し色をみつけました。

ちょっとピンボケ、ツルマメです。

てんだいにもどると本日のひろこさんのコーディネートとツルマメの色がぴったり。

こちらはピントもばっちり、笑顔が素敵なひろこさんでした。

コメントを残す